ひとりで酒をのんでいるときなど、なんとなくだが、おれの人生、運がいいのかもしれないと思ったり、おれの人生、運がないなぁとか思ったりしていることがある。明るい奴と暗い奴とがいるが、おれの人生は運がいいと思えるのは明るい奴で、おれの人生は運がないと思ってしまうのが暗い奴なのかな?ま、明るくなったり暗くなったりするわけだけれども、なるべくなら、おれの人生は運がいいと思って、明るい奴になったほうがいいのかもしれない。(中略) 取材の相手は、40歳のときに失明してしまった、54歳の松永信也さんだ。「人と人がふれあい、支えあい、助け合う関係というのは社会の基本でしょう。でも今は、基本的な人間関係がなくてもやっていけてしまうようになっているんじゃないですか。見えないとそれがよくわかります」という松永さんの言葉と向きあっていた。(略) |